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臨床報告
緑内障治療費の推移
著者: 坂本郁夫1 三嶋弘1 二階堂寛俊1 木内良明1
所属機関: 1広島大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.491 - P.495
文献購入ページに移動PACGでは,1978年の緑内障外来治療費は患者あたり1年間で28,740円で,そのうち薬剤料はわずか1,260円であった。ところが1981年から交感神経β—遮断薬が使用されるようになると,1985年には外来治療費は88,190円と大幅に増加し,特に薬剤料は42,140円と著明に増加した。POAGも同様で,特に薬剤料は1978年には5,460円であったが,1985年には55,770円と増加した。薬剤料に占めるβ—遮断剤の割合は1985年,1990年とも70%以上であった。緑内障の潜在患者は多く,今後,緑内障治療費の増加が予想され,治療に際してcost-benefitを考慮する必要がある。
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