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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻4号

1994年04月発行

文献概要

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

インターフェロン投与患者にみられた眼合併症

著者: 二見壽子1 中馬智巳1 直井信久2 澤田惇2 重平正文3 坪内博仁4

所属機関: 1古賀総合病院眼科 2宮崎医科大学眼科学教室 3古賀総合病院内科 4宮崎医科大学内科学第2教室

ページ範囲:P.533 - P.537

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 インターフェロン投与を受けた患者74名に眼底検査を行った。45名(61%)にインターフェロンによると思われる網膜出血や軟性白斑の出現がみられた。発症は投与開始2週間から1か月の間に最も多くみられ,3か月以内にほとんど発症した。眼底病変は自然消退傾向があり,網膜動脈分枝閉塞症の1例を除いて中心視力の低下した例はなかった。発症要因の一つとして血球減少率を検討したが,発症群と非発症群の間に統計学的に有意差は認められなかった。また基礎疾患では糖尿病を持つ患者で眼合併症が高率にみられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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