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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻4号

1994年04月発行

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(2)

学会原著

ダイオードレーザーによる網膜芽細胞腫の光凝固

著者: 佐野秀一1 関戸信雄1 箕田健生1

所属機関: 1帝京大学市原病院眼科

ページ範囲:P.543 - P.547

文献概要

 網膜芽細胞腫3例4眼11腫瘍に対しダィオードレーザー(波長800nm)による光凝固を行った。ダイオードレーザー光凝固装置を手術用顕微鏡に接続し,患児は全身麻酔下に仰臥位の姿勢とし,比較的大きなスポットサイズで低出力,長時間の条件で主として腫瘍本体の直接凝固を行った。11腫瘍中9腫瘍は1〜2回の光凝固で瘢痕化した。1腫瘍は7乳頭径と大きかったため放射線外照射と化学療法を併用し計4回の凝固を行った。1腫瘍は2乳頭径の大きさであったが再発し,再度光凝固を行った。ダイオードレーザーの波長は近赤外領域であるため組織深達性がよく,腫瘍の直接凝固に有効な手段であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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