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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻4号

1994年04月発行

文献概要

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

Photostress recovery testによる強度近視眼黄斑部機能の初期変化

著者: 世古裕子1 伊藤睦子2 船田みどり1 所敬1

所属機関: 1東京医科歯科大学眼科学教室 2総合病院取手協同病院眼科

ページ範囲:P.553 - P.556

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 強度近視眼の黄斑部機能の初期変化を知るためにphotostress recovery testを行った。強度近視群は,屈折度が8.25D以上,矯正視力が1.0以上で豹紋状眼底以外に病的眼底所見のない30名47眼,コントロール群は,強度近視群と類似の年齢分布をもつ屈折度が正視から中等度近視の20名40眼とし,光源にはガイドナンバー42のストロボを用いた。両群ともに加齢に伴ってphotostress recovery timeは延長する傾向がみられ,特にコントロール群では相関があった。さらに20,30,40歳台の各年齢層別に比較すると強度近視群ではコントロール群と比較して有意に延長していた。検眼鏡的に変化のない強度近視眼の黄斑部において光照射後の回復に関与する機能に異常があることが示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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