icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻4号

1994年04月発行

文献概要

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

脈絡膜新生血管板の栄養血管に対する光凝固

著者: 川村昭之12 湯沢美都子1 正田美穂1 佐藤幸裕1 中島正巳1 松井瑞夫1

所属機関: 1日本大学医学部眼科 2栗原眼科病院

ページ範囲:P.565 - P.568

文献購入ページに移動
 赤外螢光眼底造影で栄養血管を検出できた中心窩脈絡膜新生血管に対し,栄養血管に対する光凝固を施行し,その有用性を検討した。その結果.8眼中5眼で脈絡膜新生血管は退縮した。3眼では凝固直後に螢光眼底造影で脈絡膜新生血管からの螢光漏出の減少が認められたが,脈絡膜新生血管が退縮しないため新生血管全体に光凝固を施行した。栄養血管の光凝固により眼底所見の悪化したものはなく,また,視力の低下したものもなかった。以上の結果から中心窩脈絡膜新生血管を有する症例では,赤外螢光眼底造影で栄養血管が造影された場合,新生血管全体を光凝固する前に栄養血管に対する光凝固を試みてよいと考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら