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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻4号

1994年04月発行

文献概要

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

原田病のインドシアニングリーン赤外螢光眼底造影所見

著者: 政岡則夫1 安岡一夫1 上野脩幸1

所属機関: 1高知医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.569 - P.572

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 脈絡膜の観察にはフルオレセイン螢光眼底造影(以下FAG)よりインドシアニングリーン赤外螢光眼底造影(以下IA)が優れている。FAGでのぶどう膜炎の観察では主に網膜と視神経の状態をとらえているにすぎない。今回筆者らは原田病の2症例にトプコン社製50IAを用いてIAを施行した。FAGでは不明であった脈絡膜中大血管像の減少と脈絡膜中大血管からの螢光漏出を認め,経過を追うことができた。前者は炎症産物によるブロックによると考えられ,臨床像の回復とともに改善した。後者は脈絡膜中大血管の障害が起きていることを示し,一部残存した。これよりIAは原田病の経過観察と治療効果の判定に有用であると考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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