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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻4号

1994年04月発行

文献概要

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

日本における緑内障の医療経済

著者: 細田源浩1 塚原重雄1 浅香昭雄2 平野光昭3 今村義男4

所属機関: 1山梨医科大学眼科 2山梨医科大学第2保健学 3山梨医科大学数学 4今村経済研究所

ページ範囲:P.573 - P.577

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 緑内障は現在でも失明原因の上位にある疾患である。緑内障患者が失明のために就労が差し支えると,その経済的損失は莫大なものになることは明らかである。そこで緑内障から生じる経済的代価を緑内障に関わる直接的費用(医療費,リハビリテーション費用,養護費),および緑内障患者による視力障害のために生じる間接的費用(逸失利益)として算出した。その結果,緑内障で治療を受けている患者数は38万人,緑内障による失明者は4万3000人と推計された。緑内障にかかる直接費用は11施設のデータから598億円,厚生省のデータからは527億円と推計された。緑内障による失明者の逸失利益(間接的費用)は620億円と推計された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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