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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻4号

1994年04月発行

文献概要

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

低眼圧緑内障患者における視野悪化例

著者: 太田亜紀子1 関伶子1 張替涼子2

所属機関: 1済生会新潟第二病院眼科 2新潟大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.583 - P.585

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 当科外来において低眼圧緑内障と診断された症例28例50眼を悪化例,不変例に分け,初診時の視野所見,視神経乳頭所見,眼圧などにつき検討した。28例50眼のうち,不変例は22例35眼,悪化例は13例15眼で,初回視野検査が,Ⅰ期・Ⅱ期の初期緑内障に悪化が多くみられた。視神経乳頭所見ではnotch,乳頭出血は悪化例に有意に多く,外来平均眼圧15mmHg以上で悪化例が有意に多かった。しかし,10mmHg前後の低眼圧群でも悪化例があり,基本的には視神経乳頭の局在的変化が存在し,それに眼圧が視野悪化に関与していることが示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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