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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻4号

1994年04月発行

文献概要

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

マイトマイシンCを用いた翼状片手術による治療成績

著者: 前谷悟1 中西清二1 守屋伸一1 奥田隆章1 清水一弘2 黒田真一朗3 岸浩子4 永田誠5

所属機関: 1生駒総合病院眼科 2大阪医科大学眼科学教室 3永田眼科 4広島三菱病院眼科 5

ページ範囲:P.595 - P.597

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 翼状片手術中にマイトマイシンC (以下MMC)を用いる方法を考え,A, Bの2施設で手術を行い,術後6か月以上経過観察した45例47眼の結果を報告した。A施設では結膜弁移植法を行い,翼状片組織を除去後,露出した強膜上に0.02mgMMCを浸したMQAの切片を3分間付着させ,生理食塩水50mlで洗い流し,結膜弁を移植した。B施設では強膜露出法を行い,同様に強膜上にMQAの切片を5分間付着させ,生理食塩水250mlで洗い流した。結果として,再発眼はB施設の1眼のみで,MMC使用による合併症は,全く見られなかった。本方法は,簡便かつ安全で,再発予防に有用なため,今後活用すべき手術方法と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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