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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻4号

1994年04月発行

文献概要

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

脊髄小脳変性症と交代型skew deviation

著者: 田辺由紀夫1 中島裕美1 加島陽二1 石川弘1

所属機関: 1日本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.617 - P.619

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 脊髄小脳変性症に交代型skew deviationを認めた10症例について検討した。脊髄小脳変性症による神経症状が出現してから本症候による複視が発現するまでの期間が,10症例のうち5症例で1年以内であったことから,交代型skew devia—tionが脊髄小脳変性症の初期症状のひとつとして捉えられると考えた。また,交代型skew deviationの責任病巣として従来は中脳水道近傍が重要視されているが,今回の10症例では随伴症候から小脳や下部脳幹がその責任病巣と考えられ,両者のいずれの病変でも起こり得ることが推察された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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