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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻4号

1994年04月発行

文献概要

臨床報告

老人性円板状黄斑変性症に対する赤外螢光眼底造影と治療成績

著者: 鈴木水音1 安田秀彦1 戸張幾生1

所属機関: 1東邦大学医学部第2眼科学教室

ページ範囲:P.745 - P.748

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 赤外螢光眼底造影は,老人性円板状黄斑変性症における脈絡膜新生血管の検出において有効な検査方法であり,本法を用いることによって光凝固治療の適応範囲が広がった。しかし,老人性円板状黄斑変性症に対する光凝固治療には「新生血管の残存・再発」という問題があり,その治療成績は必ずしも良好とはいえない。そこで,自験例をもとに治療成績向上のための因子について検討した。赤外螢光眼底造影によって31眼中29眼で脈絡膜新生血管を検出できた。中心窩に新生血管の存在する2眼を除いた27眼に光凝固治療を行った。そのうち11眼に新生血管の再発を認め,追加凝固を必要とした。確実な光凝固によって脈絡膜新生血管を閉塞させるため,治療後も繰り返し定期的に螢光眼底造影と赤外螢光眼底造影を組み合せ経過観察を行うべきと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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