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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻5号

1994年05月発行

文献概要

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

東邦大学NICUにおける未熟児網膜症の現況

著者: 久保田芳美1 杤久保哲男1 河本道次1 清水光政2 多田裕2

所属機関: 1東邦大学医学部第一眼科学教室 2東邦大学医学部新生児学教室

ページ範囲:P.801 - P.804

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 1981年2月〜1992年3月に東邦大学NICUに入院した2,500g未満,1,849例中,眼科検査を施行した1,063例の未熟児網膜症(retinopathy of prematurity:ROP)発症の動向と治療に関して検討した。
 対象1,063例中,ROP発症率は171例(16.1%),要治療例は32例(3.0%)であった。近年では出生体重1,000g以上,在胎週数29週以上のROP発症率と重症例は明らかに減少した。要治療例は減少傾向にあった。
 ROPのより低体重化と要治療例の減少は未熟児管理の質的向上に関連していると推察された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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