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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻5号

1994年05月発行

文献概要

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

von Recklinghausen病患者における虹彩結節の臨床的意義

著者: 臼杵祥江1 本村幸子1 河島智子2 大塚藤男2

所属機関: 1筑波大学臨床医学系眼科 2筑波大学臨床医学系皮膚科

ページ範囲:P.817 - P.820

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 von Recklinghausen病での虹彩結節の臨床的意義につき長期的観察結果より検討した。過去12年間の70例140眼(男性30例,女性40例),3か月〜87歳の本症と診断された患者とカフェ・オ・レ斑のある小児を対象とした。虹彩結節は56例63眼(8096)で,最年少は3か月の男児であった。10歳未満では男女ともその2/3に,11〜50歳では全例にみられた。初診時に虹彩結節がない11例中10例でその後出現した。長期間観察者では他に経過観察を要する眼症状の合併をみた。本症の臨床所見で虹彩結節はカフェ・オ・レ斑の次に高頻度にみられ,神経線維腫出現以前にみられる場合もあり,小児や疑診例の診断に有用である結果となった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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