文献詳細
特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(3)
学会原著
文献概要
涙腺に発生した良性多形腺腫の1例について,7種類の抗体と8種類のレクチンを作用させ,組織化学的性質について検討した。その結果,抗epithelial membrane antigen抗体とglycine maxは多形腺腫の上皮性成分に,抗glial fibrillary acidic protein抗体とgriffonia simplicifolia 2は間葉性成分に,抗ケラチン抗体と抗ビメンチン抗体およびgriffonia simplicifolia 1 と arachis hypogaeaは両方の成分に結合した。
以上の結果,レクチンは抗体同様,良性多形腺腫の構成成分を染め分け得ることが明らかになった。またgriffOnia simplicifoiia 2は,腫瘍関連抗原であるglial fibrillary acidic protein様物質を認識している可能性がある。
以上の結果,レクチンは抗体同様,良性多形腺腫の構成成分を染め分け得ることが明らかになった。またgriffOnia simplicifoiia 2は,腫瘍関連抗原であるglial fibrillary acidic protein様物質を認識している可能性がある。
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