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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻5号

1994年05月発行

文献概要

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

涙腺多形腺腫における抗体およびレクチン結合部の検討

著者: 石川誠1 藤盛圭太1 小関武1

所属機関: 1秋田大学医学部眼科字教室

ページ範囲:P.821 - P.824

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 涙腺に発生した良性多形腺腫の1例について,7種類の抗体と8種類のレクチンを作用させ,組織化学的性質について検討した。その結果,抗epithelial membrane antigen抗体とglycine maxは多形腺腫の上皮性成分に,抗glial fibrillary acidic protein抗体とgriffonia simplicifolia 2は間葉性成分に,抗ケラチン抗体と抗ビメンチン抗体およびgriffonia simplicifolia 1 と arachis hypogaeaは両方の成分に結合した。
 以上の結果,レクチンは抗体同様,良性多形腺腫の構成成分を染め分け得ることが明らかになった。またgriffOnia simplicifoiia 2は,腫瘍関連抗原であるglial fibrillary acidic protein様物質を認識している可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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