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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻5号

1994年05月発行

文献概要

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

転移性脈絡膜腫瘍7例の検討

著者: 高橋伊満子1 二宮久子1 小林康彦1 田中稔1 富永滋2 石和久3

所属機関: 1順天堂大学浦安病院眼科 2順天堂大学浦安病院内科 3順天堂大学浦安病院検査科

ページ範囲:P.825 - P.828

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 転移性脈絡膜腫瘍の自験例7例を検討した。その頻度は当科における眼科領域の悪性腫瘍性疾患の23%にあたり,発症は50〜70歳台で,男性2例,女性5例であった。右眼,左眼ともに3例で両眼性のものは1例。原発巣は肺癌4例,乳癌,胃癌,子宮癌が各1例であった。眼症状を初発としたものは3例で,いずれも肺癌の症例であった。全例でそれぞれの腫瘍マーカーが異常値を示し,初診時より10日〜10か月の間に5例が死亡していた。今後より正確な検討を加えるためには,担癌患者に対してprospective studyを施行することが重要と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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