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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻5号

1994年05月発行

文献概要

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

毛様溝縫着眼内レンズ脱落のエンドスコープ使用による再手術例

著者: 妹尾正1 飯田享司1 旭英幸1

所属機関: 1獨協医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.851 - P.853

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 70歳の男性に水晶体超音波乳化吸引術施行の際,後嚢破損のため眼内レンズ(IOL)を挿入せず,1年後に後房レンズ毛様溝縫着術を施行した。1年経過してIOLが脱落した。エンドスコープを用いIOL再縫着と眼内の観察を行った。IOLには混濁硝子体が絡んでおり,周辺部網膜は牽引性の剥離を起こしていた。充分な硝子体切除を行うことにより剥離網膜は復位し,経過良好である。後房レンズ毛様溝縫着術施行の際には,充分な硝子体切除,およびエンドスコープなどによる確実な毛様溝固定が必要であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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