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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻5号

1994年05月発行

文献概要

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

高度近視白内障手術時の術後目標近視度と患者の満足度

著者: 鳥居良彦1 長坂智子1 河合卓哉1 笹野久美子1 福本勝也1 安藤文隆1

所属機関: 1国立名古屋病院眼科

ページ範囲:P.869 - P.872

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 過去4年間に白内障手術を施行し,後房レンズを移植した高度近視患者77名109眼につき,手術成績を検討した。またアンケート調査を実施し,その満足度についても検討した。術後屈折度は−5D前後に設定して手術を施行した。術後網膜剥離の発症は後嚢切開後に1例であった。アンケート結果では,87%で遠くは見やすくなったと答え,近見時は,62%で眼鏡を使用しなくてもよく,87%で手術をしてよかったと答え,満足度は高かった。術後合併症の頻度は低く,高度近視眼にも,術後屈折度を−5D前後に設定された後房レンズ移植は有用であると考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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