icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻5号

1994年05月発行

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(3)

学会原著

MRIにおける外眼筋信号強度の不均一性

著者: 村田正敏1 高橋茂樹1 渡邊奈美2

所属機関: 1山形大学医学部眼科学教室 2山形大学医学部放射線医学教室

ページ範囲:P.877 - P.879

文献概要

 正常の外眼筋は,MRI上,信号強度が中心部と辺縁部では異なって描出されることがあり,ドーナツ様の二重構造が認められる。筆者らは外眼筋の信号強度の不均一性に着目し,正常および甲状腺眼症の眼筋肥厚例にみられる二重構造について検討した。対象は正常例10例,甲状腺眼症8例である。撮像断面は冠状断とし,左右の4直筋について検討を行った。正常例では二重構造が73%にみられ,甲状腺眼症の眼筋肥厚例では15%で均一な信号強度を示した。この二重構造の不明瞭化は,外眼筋の炎症,浮腫が関与しているものと思われ,今後さらに症例を重ね,検討が必要と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら