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特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(3)
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緒言 臨床的に,一見して眼球が認められない場合を無眼球症と呼んでいるが,実際には真の無眼球症であることはごく稀で,臨床的無眼球症であることがほとんどである1)。今回,筆者らは,視診上,両側の眼球が認められず,眼窩MRIでも眼球構造が認められなかった症例を経験した。先天性無眼球症の診断には,眼窩内の軟部組織,外眼筋,視神経などの詳細な検索が必要であり,この症例でも従来のCTなどの画像診断に比べてMRIが非常に有用であったので報告する。
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