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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻5号

1994年05月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

早期治療を開始し得た脳回状網脈絡膜萎縮症例

著者: 高橋久仁子1 森敏郎2 田澤豊1 長谷川豊1 桑島研一1 根本薫3

所属機関: 1岩手医科大学眼科学教室 2岩手県立中央病院眼科 3北上済生会病院小児科

ページ範囲:P.987 - P.991

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 脳回状網脈絡膜萎縮が幼少児期の早期に眼科的検査によって診断され,治療を開始し得た報告は調べ得た限りでは1論文のみである。今回,本症の幼少児期の同胞3例について報告する。症例は8歳の女児とその妹で2歳の一卵性双胎児である。全例とも典型的な本症の眼底所見を認め,ERGは消失型である。全身的にオルニチン—ケト酸トランスアミナーゼ(OKT)欠損症が確認された。3症例に対してOKTの補酵素であるビタミンB6の大量経日投与が開始され,現在まで約9か月継続中であるが,血中オルニチン値は高値である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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