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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻5号

1994年05月発行

文献概要

臨床報告

Peters奇形における角膜混濁の臨床経過

著者: 佐野雅洋1 尾関年則1 白井正一郎1 馬嶋昭生1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.995 - P.999

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 Peters奇形24例34眼の臨床経過を,角膜混濁を中心に検討した。男性15例,女性9例で,両眼性は10例にみられた。角膜水晶体癒着は9眼に認められた。合併眼異常は,小眼球,小角膜,緑内障,強角膜症,虹彩索状物,虹彩欠損などがあった。角膜混濁は34眼中14眼で軽減したが,いずれも角膜水晶体癒着のない眼であった。角膜混濁は4眼で増強したが,4眼とも緑内障を合併しており,3眼には角膜水晶体癒着がみられた。角膜水晶体癒着のある眼で角膜混濁の軽減したものはなく,緑内障のないもので角膜混濁の増強したものはなかった。Peters奇形の角膜混濁の予後を推定する上で,角膜水晶体癒着と緑内障の合併の有無は重要な因子であると結論する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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