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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻6号

1994年06月発行

文献概要

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

糖尿病黄斑症の中心視野

著者: 八木加寿子1 森純一1 鈴木隆次郎1

所属機関: 1獨協医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1091 - P.1094

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 糖尿病黄斑浮腫を局所性,びまん性,類嚢胞黄斑浮腫(cystoid macular edema:CME)に分類し1),オクトパス視野計のプログラム38を用いて検討した。
 中心感度,平均感度は,局所性,びまん性,CMEと,浮腫の増加に伴って低下した
 感度曲線は浮腫の増加とともに感度レベルが全体的に低下し,中心部の沈下が著明になった。出血,軟性白斑,無血管床での網膜感度は黄斑浮腫の程度による差はなかったが,硬性白斑での感度は浮腫の程度に比例し,有意の差をもって低下していた。
 糖尿病黄斑症の視野による分析は,黄斑部の視機能をより広く把握することができるため,有用であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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