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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻6号

1994年06月発行

文献概要

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

後部胎生環の臨床的検討

著者: 尾関年則1 白井正一郎1 佐野雅洋1 馬嶋昭生1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1095 - P.1098

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 1992年10月から7か月間に受診した患者のうちから無作為に抽出した308例に細隙灯および隅角鏡検査を行い,両眼性35例,片眼性40例が後部胎生環と診断された。合併眼先天異常は強角膜症5例,家族性滲出性硝子体網膜症2例,視神経乳頭黒色細胞腫,脈絡膜母斑および結膜デルモイドが各1例あった。合併全身先天異常はAlagille症候群2例,Wilson病およびempty sella症候群が各1例みられた。合併した眼および全身の先天異常には,神経堤細胞の異常に基づく形成異常が含まれていた。後部胎生環の症例では全身および眼の先天異常を伴うことがあり,日常臨床上見過ごさないように注意すべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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