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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻6号

1994年06月発行

文献概要

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

裂孔原性網膜剥離の病巣別分類

著者: 出水誠二1 出田秀尚1 渡辺健1 中武純二1 品川浩一1 竹中千昭1 三浦雅博1

所属機関: 1出田眼科病院

ページ範囲:P.1113 - P.1116

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 裂孔原性網膜剥離を,裂孔を作る関連病巣別に分類することを試みた。過去10年間に治療された内眼手術既往歴のない自験例2,112眼を対象にした。裂孔を8つの関連病巣に分類し,その比率を調べた。各病巣の比率は,網膜格子状変性66.5%,黄斑円孔9.1%,顆粒状組織8.6%,硝子体基底部裂孔4.1%,限局性色素沈着4.1%,若年性鋸状縁断裂1.8%,網膜静脈分枝閉塞症1.7%,巨大裂孔1.6%であった。以上8つに該当しない裂孔をその他とし,これが2.6%あり,裂孔不明は2.7%であった。この分類法は,まだ問題点はあるが,今後病因の究明や治療法を確立する上で有用であると考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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