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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻6号

1994年06月発行

文献概要

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

ぶどう膜炎における血漿エンドセリン活性値

著者: 清水一弘1 守屋伸一1 杉山哲也1 奥英弘1 濱田潤1 内海隆1

所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1125 - P.1127

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 ぶどう膜炎患者の血漿エンドセリン−1活性値をラジオイムノアッセイ法により測定した。健常者13例,平均2.1±0.6pg/mlに比較して非活動期では2.4±0.9pg/mlで有意差がなく,活動期では5.0±1.0pg/mlと高値を示した。眼外症状を伴う例ではエンドセリン活性値が顕著に高値を示した。サルコイドーシスの1例では,血漿エンドセリン−1活性が前房蛋白濃度と平行して変化した。これらの結果から,全身血管におけるエンドセリンの分泌亢進がぶどう膜炎発症と関係をもっていると思われ,さらに血管の損傷,炎症などによりエンドセリンが血管壁から血中に放出されやすい状態であったと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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