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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻6号

1994年06月発行

文献概要

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

二手法による硝子体手術

著者: 石田政弘1 竹内忍1 中原正彰1 塚原逸朗1 江畑理佳1 清原尚1

所属機関: 1東邦大学医学部付属佐倉病院眼科

ページ範囲:P.1129 - P.1132

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 眼内照明付きの硝子体鑷子と硝子体剪刀を用いた二手法による硝子体手術を行い,その手技と手術成績について検討した。症例は増殖性硝子体網膜症が4例4眼,増殖糖尿病網膜症が4例4眼であり,増殖性硝子体網膜症は4眼中3眼,増殖糖尿病網膜症は4眼全例が復位した。二手法による増殖膜処理は,硝子体鑷子で増殖膜を把持するため,癒着部の観察と剪刀による切開が容易であり,特に,硝子体基底部の増殖膜処理に有効であった。その際,両方の器具に照明があるために十分な視野を確保することができた。問題点としては,デスメ膜の雛襲による視認性の低下や増殖膜を牽引しすぎたための鋸状縁裂孔と毛様体扁平部上皮剥離などが認められた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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