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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻6号

1994年06月発行

文献概要

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

外傷による失明眼の検討

著者: 太田誠一郎1 千葉桂三2 飯田享司2 八木加寿子2 小暮文雄2

所属機関: 1宇都宮社会保険病院眼科 2獨協医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1145 - P.1148

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 過去19年間に入院治療を受けた眼外傷自験例849例879眼を分析した。失明眼は226眼,25.7%であった。失明原因の頻度順はフロントガラスによる眼外傷(46眼),動力草刈機による眼外傷(14眼),転倒転落(14眼)であった。原因別の失明率は,散弾銃(100%),ゴルフボール(70%),電動工具(54%)などによる外傷が高率であった。1980年代に入って失明率が低下している。これは,外傷に硝子体手術を施行するようになった時期とほぼ一致していた。治療法の発達とともに,失明眼数の多い外傷発生の予防対策など,外傷に起因する失明眼を減少させる努力が必要と考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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