icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻6号

1994年06月発行

文献概要

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

アカントアメーバ角膜炎の臨床経過の病期分類

著者: 塩田洋1 矢野雅彦1 鎌田泰夫1 片山智子1 三村康男1

所属機関: 1徳島大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1149 - P.1154

文献購入ページに移動
 アカントアメーバ角膜炎を6症例(7眼)経験し,その臨床経過に共通点を見いだした。これら6症例の共通点と文献上の症例を参考に,本疾患の臨床経過の病期分類を試みた結果,次のような分類が適切であるという結論に達した。1期(初期)→2期(成長期)→3期(完成期)→4a期(消退期)または4b期(穿孔期)→5期(瘢痕期)。アカントアメーバ角膜炎はこのように1期から5期まで分類するのが適切であるが,4期までのどの病期からでも治癒に向かう可能性を持っている。この病期分類を用いることによって,本疾患がどのような病気であるか把握しやすくなり,正しく診断を下せるようになるものと考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?