臨床眼科48巻6号

1994年06月発行

特集 第47回日本臨床眼科学会講演集（4）

学術展示

局所抗真菌剤投与が奏効した真菌性深層角膜炎の1例

著者： 出口美智子¹ 尾花明¹ 三木徳彦¹ 森真紀子²

所属機関： ¹大阪市立大学医学部眼科学教室 ²和泉市立病院眼科

ページ範囲：P.1170 - P.1171

文献概要

　緒言　角膜真菌症は，近年増加の傾向^1）があり，抗真菌剤の開発はめざましく，全身投与や局所投与が奏効したという報告^2,3）が多い。今回，角膜実質深部から前房内へ突出した病巣の真菌性角膜炎において，結膜被覆術後，被覆結膜下への抗真菌剤の局所投与により著効を得た症例を経験したので報告する。