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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻6号

1994年06月発行

文献概要

眼科の控室

雨の日には

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所属機関:

ページ範囲:P.1246 - P.1246

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 外来に勤務していても,毎日毎日が新しい事ずくめではありません。老視のはじまりとか目の疲れとか,いわゆる不定愁訴めいた疾患が大半なのです。けれども,新人の時代から「毎日がマンネリ」とぼやかないでください。ありふれた疾患ばかりでも,なにかポイントを絞って見ていけば,少しずつプロの眼科医に成長していけるのです。
 房水静脈を探すというのはいかがでしょう。細隙灯顕微鏡で見れば,正常眼の30%にはこれが発見できますし,すこし慣れれば半数以上でこれがあるものです。球結膜にも上強膜にもあります。この練習をしておくと,緑内障の疑いがある眼の診断の良い参考になります。緑内障眼には房水静脈が見られる頻度が小さいので,もしこれがみつかれば,緑内障である可能性が低くなるからです。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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