臨床眼科48巻6号

1994年06月発行

連載 眼科図譜・333

顕著な両眼性角膜脂質沈着

著者： 松尾俊彦¹ 松尾信彦¹ 高橋節夫²

所属機関： ¹岡山大学医学部眼科学教室 ²高橋眼科医院

ページ範囲：P.1250 - P.1251

文献概要

緒言
　家族性高脂血症において角膜に脂質沈着がみられることはよく知られている^1）。また加齢にともなってみられる角膜周辺部全周の淡い混濁，いわゆる老人環も脂質沈着によることがわかっている^1,2）。今回，両眼の角膜実質に広範な沈着物がみられ，角膜生検を行い脂質沈着であるとの確定診断を得た症例を経験したので，ここに供覧する。