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臨床報告
手術時感染防止対策と抗生剤使用に関する全国アンケート調査報告
著者: 川本英三1 小島孚允1
所属機関: 1大宮赤十字病院眼科
ページ範囲:P.1265 - P.1269
文献購入ページに移動 眼科手術時の感染防止対策の現状を把握するため,全国の大学病院(80施設)および一般病院(2433施設)の計323施設に記名式アンケートを郵送し,227施設(無記名2施設,70.2%)から回答を得た。27%の施設で術衣を毎回は交換しない。また,毎回は手洗いをせず手袋の交換のみという施設が23%あった。一方,感染症術前検査は,梅毒とB型肝炎は100%,C型肝炎は69%,AIDSは6%の実施率で,体液を介するウイルスによる不顕性感染が憂慮された。予防的抗生剤の静注は行わないとする施設が19%あった反面,ルーチンに第3世代セフェム系を投与している施設が51%あり,メチシリン・セフェム耐性ぶどう球菌など耐性菌の出現・増加が危惧された。
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