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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻6号

1994年06月発行

文献概要

臨床報告

急性後部多発性斑状網膜色素上皮症のICG赤外螢光眼底造影

著者: 南部裕之1 松原孝1 福島伊知郎1 湖崎淳1 宇山昌延1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1319 - P.1323

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 筆者らは典型的な急性後部多発性斑状網膜色素上皮症(acute posterior multifocal placoid pig—ment epitheliopathy, APMPPE)を経験した。フルオレセイン螢光造影では,病巣は初期には低螢光,晩期には過螢光を示し,いわゆる螢光の逆転現象を見た。インドシアニン・グリーン赤外螢光造影では,造影全経過を通して低螢光であり,脈絡膜血管が造影されなかった。この所見はAPMPPEの本態が脈絡膜毛細血管板の小葉単位での閉塞であることを示すとともに,低螢光の部分には病巣部の網膜色素上皮によるブロック効果も加わっていることが示された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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