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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻7号

1994年07月発行

文献概要

連載 眼科手術のテクニック—私はこうしている・67

カニューラによるテノン嚢下麻酔手技

著者: 德田芳浩1

所属機関: 1総合新川橋病院眼科

ページ範囲:P.1345 - P.1347

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テノン嚢下と筋円錐コンパートメント
 麻酔科では,いくつかの構造物に囲まれた液体の貯留しやすい単位領域を,コンパートメントと呼ぶ概念がある。コンパートメントは,必ずしも厳密な閉鎖腔である必要はなく「麻酔薬を注入した場合,貯留しやすい領域」と定義される。
 図1は,家兎テノン嚢下に投与した造影剤の透視像である。眼球赤道部を越えたテノン嚢下に投与された造影剤は,眼窩尖端部を頂点とした円錐状で,底面は眼球を後方から赤道部前方まで包み込むように貯留している。家兎とヒトのテノン嚢の膜としての透過性には差がないので,この実験から次の3つのことがわかる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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