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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻7号

1994年07月発行

文献概要

臨床報告

眼内T細胞悪性リンパ腫の病理学的考察

著者: 安藤一彦1 幸田富士子2 永山剛久3

所属機関: 1関東中央病院眼科 2公立昭和病院眼科 3公立昭和病院病理科

ページ範囲:P.1369 - P.1372

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 硝子体切除術の際に採取した眼内組織生検により診断できた眼内T細胞悪性リンパ腫の73歳女性例を経験した。リンパ腫に対して放射線療法,化学療法を行ったが,患者は診断確定後約半年で死亡した。剖検の終果,ほぼ全身にリンパ腫の病巣が認められた。臨床経過からは腫瘍は眼内原発であると考えられ,また剖検で得られた病理所見によっても眼球から中枢神経系への転移が示唆され,さらに,リンパ腫の脳内浸潤経路はVirchow-Robin腔であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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