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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻7号

1994年07月発行

文献概要

臨床報告

加齢黄斑変性症に対する硝子体手術

著者: 古川晶子1 池田恒彦2 張野正誉3 斉藤喜博2 檀上眞次2 小池仁4 中江一人2 田野保雄2

所属機関: 1西宮市立中央病院眼科 2大阪大学医学部附属病院眼科 3淀川キリスト教病院眼科 4東大阪市立中央病院眼科

ページ範囲:P.1393 - P.1397

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 阪大眼科および国立大阪病院眼科において硝子体手術を施行した加齢黄斑変性症23例24眼(硝子体出血併発例18例19眼,網膜下血腫のみ5例5眼)の臨床像および手術成績について検討した。硝子体出血併発例に対しては硝子体切除術,網膜下血腫例に対しては網膜下血腫の洗浄を行った。硝子体出血併発例のうち後部硝子体剥離が不完全な3眼で,術後に医原性裂孔が原因と考えられる網膜剥離をきたした。網膜下血腫型では,出血後早期に手術を施行した症例では良好な術後視力が得られたが,陳旧性出血例では血腫の排除が困難で,網膜の萎縮性変化のため術後視力は不良であった。網膜下血腫例では,出血後早期に手術を施行するべきと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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