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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻8号

1994年08月発行

文献概要

臨床報告

黄斑円孔に対する硝子体手術の成績

著者: 荻野誠周1 舘奈保子1 半田嘉久1 塩屋美代子2

所属機関: 1愛知医科大学眼科学教室 2新城眼科

ページ範囲:P.1475 - P.1480

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 黄斑円孔49例50眼に後部硝子体膜または黄斑上膜剥離とガスタンポナーデを行い,有水晶体眼には超音波水晶体乳化吸引と眼内レンズ嚢内固定を同時に行った。再手術例を含めて36眼72%で円孔の閉鎖消失を得,そのうち24眼67%に2段階以上の視力改善を,11眼31%に0.5以上の視力を得た。円孔閉鎖は,①stage 3では30眼中24眼80%,stage 4では20眼中12眼60%,②推定発症後期間1年未満では22眼中21眼96%,1年以上では28眼中15眼54%,③非陳旧性では40眼中32眼80%,陳旧性では10眼中4眼40%,④円孔直径が0.2乳頭径(DD)では10眼全例100%,0.3DDでは22眼中18眼82%,0.4DD以上では18眼中8眼44%であった。術後視力は,発症後期間が短く,直径が小さく,陳旧性でなく,術前視力が良いほど良かった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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