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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻8号

1994年08月発行

文献概要

臨床報告

糖尿病網膜症に対する硝子体手術予後の検討

著者: 松本年弘1 佐伯宏三2 内尾英一3 大野重昭3

所属機関: 1横浜南共済病院眼科 2小田原市立病院眼科 3横浜市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1527 - P.1531

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 糖尿病網膜症による硝子体出血で硝子体手術を受けた症例のうち,術中所見で網膜剥離を認めず,術後1年以上経過観察が可能であった53例62眼を対象に数量化理論Ⅱ類を用いて,術後視力に関与する術前の因子について検討した。術後視力は61.3%で改善し,59.7%の症例で0.1以上の視力を維持していた。術後合併症では硝子体再出血,虹彩ルベオーシス,網膜剥離などが多かった。数量化理論とχ2—検定の結果では,神経症の有無,腎症の有無および糖尿病の治療法が,術後視力の予後に大きく影響する因子であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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