icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻9号

1994年09月発行

文献概要

連載 眼科手術のテクニック—私はこうしている・69

点眼麻酔白内障手術の術中ムンテラ

著者: 吉富文昭1

所属機関: 1太宰府吉富眼科

ページ範囲:P.1566 - P.1567

文献購入ページに移動
 点眼麻酔下に行う白内障手術そのものはけっして新しいものではなく,以前から局所麻酔薬に皮内反応陽性の例などで稀に施行されてきた。しかし大部分の手術症例にroutine techiniqueとして行われるようになったのは1992年に入ってからで,日米の複数の術者が一斉に開始したため急速に普及しつつある。この背景として,手術をよりシンプルに行いたいという術者側の心理的変化があることは否定できないものの,現在の小切開白内障手術が短時間にできるようになったことと,核分割法に代表される技術面での進歩が手術の安全性を高く保証してくれるようになったという,術者の自信ないしは認識が大きいと思われる。
 またすべての局所麻酔法の中で,唯一外来で,事前に完全リハーサルが可能な麻酔法であることも,術者のストレスの軽減という意味があるだろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?