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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻9号

1994年09月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

AIDS患者に発症したcytomegalovirus視神経炎

著者: 真栄田義敦1 新垣均1 早川和久1 山川良治1 長瀧重智1

所属機関: 1琉球大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1569 - P.1573

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 後天性免疫不全症候群に合併したcytomegalovirus (CMV)視神経炎を報告した。51歳男性で入院加療中であったが,CMV抗体の高値が持続するので眼底を定期的に観察していた。7か月後に左眼視力が低下し,眼底検査で左眼視神経乳頭の腫脹と周囲網膜の出血,滲出斑を認めた。CMVによる視神経炎を疑いガンシクロビルを投与したところ,病変は2か月で鎮静化した。副作用のため投与量を減量したところ,左眼網膜に顆粒状の小滲出斑が出現し,3か月後にはCMV網膜炎の眼底所見を呈した。視神経炎で発症したCMV網膜炎は欧米では報告がある。本症例の特徴は一致していた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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