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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻9号

1994年09月発行

臨床報告

緑内障眼に対する超音波乳化吸引術を用いた白内障同時手術

著者: 溝口尚則1 永田誠1 寺内博夫1 黒田真一郎1

所属機関: 1永田眼科

ページ範囲:P.1611 - P.1615

文献概要

 緑内障を伴った白内障に対する超音波乳化吸引術,後房レンズ挿入術,トラベクロトミー,またはそれらにシヌソトミーをさらに併用した同時手術を行った38眼について報告した。術後眼圧コントロールは術後3か月以降では全例で良好であった。術後視力は0.5以上が86%であり,術後視力が低下した症例はなかった。術後2週間で視力1.0以上が43%,術後1か月では67%に認められ,術後早期から良好な視力が得られた。術後併発症は,30mmHg以上の一過性眼圧上昇が36%あり,これらはすべて1週間以内に出現し,薬物療法で改善した。術中・術後併発症では脈絡膜下出血,デスメ膜血腫を1例ずつ認めたが,この同時手術は有効な術式と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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