icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻9号

1994年09月発行

文献概要

臨床報告

視神経疾患におけるビタミンB12動態

著者: 奥英弘1 菅澤淳1 内海隆1

所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1617 - P.1620

文献購入ページに移動
 視神経疾患のビタミンB12(B12)動態を知る目的で特発性視神経炎8例,虚血性視神経症3例を中心に,radioimmunoassayを用いて血清および髄液中のB12およびB12不飽和結合能の定量を行った。各症例とも血清B12濃度には異常は認められなかったが,髄液中B12濃度は特発性視神経炎では75%の症例で10pg/ml未満の低値を示し,対照的に虚血性視神経症では異常は認められなかった。これらの相違は視神経障害の発症様式や臨床経過の差を反映していると考えられたが,特発性視神経炎では血清B12濃度では予想できないような神経組織のB12減少が起こっている可能性が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら