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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻9号

1994年09月発行

文献概要

臨床報告

白内障術後の角膜知覚低下

著者: 宮崎大1 川崎佳己2 生島操3 大島禎二3 西山苑4 下村嘉一5

所属機関: 1大阪厚生年金病院眼科 2八尾市立病院眼科 3松山赤十字病院眼科 4西山眼科 5大阪大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1627 - P.1631

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 白内障手術により生じる角膜知覚低下を,嚢外摘出術(ECCE),強角膜切開後縫合した超音波乳化吸引術(PEA),自己閉鎖創を用いたPEAについて検討した。対象はそれぞれ15例16眼,15例18眼,7例9眼であった。角膜知覚はDraeger角膜知覚計とCochet-Bonnet角膜知覚計を用い,術後1週,3か月,6か月,1年後に測定した。測定部位は角膜中央部,角膜周辺部(3,6,9,12時)とした。
 角膜知覚の低下は,自己閉鎖創によるPEA,強角膜切開によるPEA,ECCEの順に高度となった。角膜知覚低下の範囲は,切開創から角膜中央部に至る扇型の分布を示し,自己閉鎖創によるPEA群では不明瞭な分布となった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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