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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科48巻9号

1994年09月発行

臨床報告

シェーグレン症候群におけるドライアイと唾液腺組織および自己抗体との関連

著者: 檀上幸孝1 濱野孝2

所属機関: 1国立大阪病院眼科 2大阪船員保険病院眼科

ページ範囲:P.1639 - P.1643

文献概要

 124例の原発性シェーグレン症候群についてドライアイとドライマウスおよび自己抗体の関連を検討した。小唾液腺focus scoreは,ドライアイ確定群がドライアイ疑い群および非合併群に比べて有意に高かった(p<0.05)。抗SS-A抗体はドライアイ合併との間に有意な関連があり,さらに抗SS-A抗体と抗SS-B抗体は,ドライアイ確定群においてドライアイが重症になるにしたがって陽性率が有意に高くなった(p<0.05)。ドライアイとドライマウスの病期の間には平行関係があり,自己抗体が陽性のものはドライアイが重症化しやすいことが示唆された。シェーグレン症候群のドライアイの診断と治療は唾液腺と自己抗体との関連を考慮して行う必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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