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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻1号

1995年01月発行

文献概要

特集 ICG螢光造影 特別講演

赤外螢光造影の可能性と限界

著者: 清水弘一1

所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.8 - P.24

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はじめに
 この数年来,インドシアニングリーン(ICG)を使った赤外螢光造影が急速に普及してきた。日本では,5年前にICG螢光造影研究会が発足し,1994年7月に奈良で開催された第5回の会合に,260名もの参加者があったことも,本法に対する関心の深さを示している。ちなみに,来年(1995)の4月には国際ICG螢光シンポジウムが奈良で開催され,さらに,7月下旬には第6回の日本ICG螢光造影研究会が前橋市で開催される予定である。
 ICG螢光造影の現況は,螢光眼底造影が開発された直後の時期と似ているように思われる。この方法が発明されたのは1960年であるが,日本では昭和39年(1964)に京都府立医大の藤沢講師がこれを取り上げ,現在に至る盛況のきっかけとなった。この30余年のフルオレセイン螢光造影の歴史を見ていくと,ICG螢光造影の将来と,なにが問題であるかを,かなり推測できる手がかりになろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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