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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻1号

1995年01月発行

文献概要

特集 ICG螢光造影 シンポジウム「ICG螢光造影所見の読影」

赤外螢光造影低螢光所見の読影

著者: 長谷川豊1

所属機関: 1岩手医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.55 - P.61

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 インドシアニングリーン赤外螢光造影(ICG螢光造影)で見られる低螢光所見を,脈絡膜螢光遮断と脈絡膜流入欠損の2つに大別し,フルオレセイン螢光造影所見との比較を行った。脈絡膜螢光遮断の原因として,検眼鏡的に視認できる網脈絡膜病変のほとんどがこれに該当したが,螢光遮断の程度はフルオレセイン螢光造影とは必ずしも一致しなかった。脈絡膜流入欠損の原因として,フルオレセイン螢光造影で既に明らかにされている病変に加え,今まで不明であった脈絡膜循環障害の存在が明らかとなった。
 ICG螢光造影の低螢光所見を慎重に読影することによって,網脈絡膜疾患の病態の解明に重要な手がかりが得られるものと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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