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特集 ICG螢光造影 シンポジウム「ICG螢光造影所見の読影」
中心窩下脈絡膜新生血管における栄養血管の検出
著者: 白神史雄1
所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.63 - P.71
文献購入ページに移動 加齢性黄斑変性症における中心窩下脈絡膜新生血管の栄養血管に関して,その検出の方法,実際の検出率,およびその選択的光凝固の短期の治療成績を報告した。
Scanning Laser Ophthalmoscopeによるインドシアニングリーン赤外螢光眼底造影は,従来のフルオレセイン螢光眼底造影と比較して,栄養血管の検出に有用で,連続症例41眼中20眼(49%)に栄養血管が検出できた。また,15眼に施行した選択的光凝固は,12眼(80%)に瘢痕化が得られた。瘢痕化を得るためには必ずしも栄養血管の閉塞が必要ではなく,恒久的な閉塞が得られなかった6眼すべてに線維性瘢痕の状態が得られた。視力の悪化は1眼のみで,3眼において0.5以上の視力が保持できている。
選択的光凝固が有用である可能性が示唆されたことから,今後栄養血管の検出に努めるべきであると考える。
Scanning Laser Ophthalmoscopeによるインドシアニングリーン赤外螢光眼底造影は,従来のフルオレセイン螢光眼底造影と比較して,栄養血管の検出に有用で,連続症例41眼中20眼(49%)に栄養血管が検出できた。また,15眼に施行した選択的光凝固は,12眼(80%)に瘢痕化が得られた。瘢痕化を得るためには必ずしも栄養血管の閉塞が必要ではなく,恒久的な閉塞が得られなかった6眼すべてに線維性瘢痕の状態が得られた。視力の悪化は1眼のみで,3眼において0.5以上の視力が保持できている。
選択的光凝固が有用である可能性が示唆されたことから,今後栄養血管の検出に努めるべきであると考える。
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