icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻1号

1995年01月発行

文献概要

臨床報告

網膜下螢光色素の貯留像を示したpit-macular症候群の1例

著者: 鈴木純一1 関根伸子1 竹田宗泰2 新井勉3

所属機関: 1札幌医科大学眼科学教室 2市立札幌病院眼科 3旭川厚生病院眼科

ページ範囲:P.129 - P.133

文献購入ページに移動
 特異な螢光眼底像を示すpit-macular症候群の1例を経験した。患者は40歳男性で左眼の乳頭耳側に視神経乳頭ピット(pit of the optic nerve head)とそれに連なる二重輪様所見を呈する漿液性網膜剥離を認めた。螢光眼底撮影では漿液性網膜剥離部に一致した螢光色素の網膜下貯留の所見とその内部の初期からの過螢光の所見を認め,また視神経乳頭血管および乳頭耳側からの脈絡膜からと思われる螢光漏出がみられた。これらの所見から本症例は螢光色素の網膜下貯留を示したpit-macular症候群と考え,網膜下液の由来について考察した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?