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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻1号

1995年01月発行

文献概要

臨床報告

糖尿病網膜症7年間の追跡調査第2報HbA1値との関連

著者: 秋澤尉子1 相磯嘉孝2 高原真理子3 土信田久美子4 松原明子4

所属機関: 1東京都立荏原病院眼科 2東京都立豊島病院内科 3東京都立大久保病院眼科 4多摩南部地域病院眼科

ページ範囲:P.145 - P.149

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 1984年〜1990年の7年間,都立豊島病院内科および眼科で経過観察したインスリン非依存型糖尿病患者75名150眼の網膜症とHbA1値を追跡調査した。1)網膜症なし群は単純網膜症群に比し有意にHbA1値が低かった。網膜症発症率は,HbA1値が高値になるに従い高くなる傾向を示した。発症群は非発症群に比し,3年後,5年後は有意にHbA1値が高値であったが,7年後は有意差がなかった。2)単純網膜症群の悪化率はHbA1値が高値になると有意に高くなった。悪化して増殖網膜症になった群は,他の単純網膜症群に比し有意にHbA1値が高値だった。3)増殖網膜症群では予後とHbA1値との間に明らかな関連はなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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