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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻1号

1995年01月発行

文献概要

臨床報告

超音波白内障手術における点眼麻酔とテノン嚢下麻酔の比較検討

著者: 徳田芳浩1 恩田健1 内海榮一郎1 吉富文昭2

所属機関: 1総合新川橋病院眼科 2吉富眼科

ページ範囲:P.167 - P.171

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 超音波白内障手術において,点眼麻酔のみの群(点眼群)と点眼麻酔とテノン嚢下麻酔を併用した群(テノン嚢下群)につき,疼痛の発生頻度を比較検討した。手術侵襲が虹彩毛様体に及ぶ,内眼操作を多く含む過程では,疼痛の訴えの頻度は,点眼群219眼中14眼(6.4%),テノン嚢下群210眼中12眼(5.7%)と,有意差は認められなかった。しかし,その直後の外眼操作を多く含む過程では,点眼群219眼中17眼(7.7%),テノン嚢下群210眼中7眼(3.3%)と,点眼群のほうが有意に疼痛の訴えが多かった。以上のことから,虹彩毛様体組織は,外眼部の有する体性痛とは異なる痛覚受容を持つことが示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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